老人ホームの基礎知識・老人ホームの選び方

老人ホームと認知症その2

 

身の回りのことを自分ですることが困難になったり、周囲に暴力的な行動をしたり、他の人に迷惑をかけるような認知症の方は、老人ホームに入居することが困難と言えるでしょう。もちろん、有料の老人ホームであれば、どんな症状であっても、入ることができるようですが、施設の種類や、かかる費用も様々となっています。

 

 

高齢化社会が問題となってきている現在、高齢者に多い認知症については、国レベルでの対策が必要とされています。そこで、厚生労働省は、全国150箇所の介護施設において、認知症専門の介護職員を常駐させることを決めました。

 

 

ですが、認知症専門の医師が不足していることや、介護職員の育成も不足しているのが現状です。それに、医療機関や介護施設など、認知症を受け入れる、老人ホーム自体も不足している問題も解決されていません。

 

 

現在、認知症の家族を、在宅で介護をされている方も多いと思います。介護について発生する問題の数々は、介護される側だけの問題というわけではありません。介護する側の経済的な問題もありますし、メンタルな部分にも大きく関わってくる問題であり、一人で抱え込んでいることは本当に良くないことなのです。

 

 

在宅介護だけではなく、認知症の人を施設に入れることも、選択肢に入れるべきでしょう。また、周囲に助けを求めることも、積極的に行うべきでしょう。困ったときは、介護についての無料の相談窓口もありますし、認知症の方でも入所できる老人ホームを紹介している機関もありますので、そうしたものを利用すると良いでしょう。